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顎関節症で手術した話

 これは実際アリスが経験した、顎関節症で手術をした話、その体験談になります

・「顎関節症」

・「口がうまくあかない」

・「耳の前辺りから音がする」

・「痛みがある」

・「医者から矯正を勧められているけどしていない」

などなど、症状のある方、情報を求めている方の参考にしてもらえれば幸いです

 

2015年3月11日……

アリスは人生で初めての『全身麻酔(以降全麻)』での手術をしました

 部位はなんとです。場所は顎と頬骨辺りですね

 口を内側から切って、骨を切断。その骨を上下少しずつずらし、骨を固定するための器具を取り付け、切った口の内側を縫い合わせる…。ざっくり言うとそんな手術をしました

なぜか?

 その前の夏、アリスは顎関節に違和感を感じていました。始まりはその違和感でした

 なんだか、口を開けづらくなったのです

 おにぎり、お寿司。少し口を大きく開けてかぶりつく、というようなことが上手にできなくなりました。うまく口が開かないというか、何か引っかかりを感じてしまうというか…

 ともあれ、何度かやっているうちに口は開くので、引っかかりを憶えつつも、そのときは放置しました。「きっとあまりに喋らないから関節がうまく動かないんだ~」なんて私生活に言葉が少ないアリスは思ったものですが…

 次に、耳の前、顎の骨と頭の骨が連結されている部分から「パキ」「ポキ」と音が鳴るようになりました

 この時点で明らかに異常ですが…口を開け直せば食べることには困らないし、と、アリスはまた放置しました(´・ω・`)

 アリスは屈伸すれば膝がパキポキ鳴るので、きっとそんなものなんだろう、と思ったのです

 次に。痛みが出てきました…

 音の鳴る関節部分が痛いんですね。こうなるともう疑う余地はありません

 痛いし、口も開けづらいし、と口腔外科に行ってレントゲン写真などを撮ってもらうと…病院と連携治療のできる矯正歯科を紹介されました(´・ω・`) この写真を持ってそこで一度話をしてきてください、とのこと

 この時点で嫌な予感バリバリですね\(^o^)/

 こうして、アリスは自分の顎の状態を知りました

口が開けづらい

音が鳴る

痛みが出てきた

 すでに顎の状態はマズいところまできていました。歯の矯正だけではどうしようもない段階でした

 最初は顔の上下ではなくどちらか片方を切ればいい、三時間ほどの手術の予定だったんですが、顎の状態が思っていたより悪かったので、結局顔の上下を切り、六時間に及ぶ手術となりました…

 正直、かなり辛かったですね

 術後三日は「死んだ方が楽じゃないか?」とすら思いました…

 手術したのが顔で、口の内側を切っているので、出血がひどくて

 三日ほどは口にガーゼやティッシュを押し当てないとなりませんでした。唇に力が入らないので血と唾液が口から溢れるんですよ…。あまり飲みたくもないですから、ティッシュは箱買いで枕元に装備してました('、3_ヽ)_

 当然喋ることもできず、食べることもできません。飲むこともできませんでした。ずっと点滴で栄養補給です

 口は術後の骨を安定させるために器具でがっしり固定状態

 このとき大部屋ではなく個室にしていればまた違ったろうに…と思うんですが、アリスは術後四人部屋での生活でした。個室を一週間貸し切りはなかなか費用がかかるので…

 同室のおばーちゃん達三人が、とても元気で\(^o^)/ 

 元気なのはいいことなんですけど、こっちは手術終わりほやほやで口をガッチリ器具で固定されて顔パンパンな人なんですよ? ちょっと気遣ってくれてもいいのでは…?\(^o^)/

 おばーちゃん達とてもマイペースすぎて……術後の疲れで寝たいのに全然そういうのを気付かない感じで…隣室の人を招いておしゃべりするわ、連れ立って出入りするわ……口を固定されて返事もまともにできないアリスに話しかけるわ…

 アリスは薬を飲まないと眠れない人なので、ただでさえ眠れないところにおばーちゃん達の騒がしさが加わり、最初の三日は術後の疲れも取れない三時間か四時間睡眠しかできず、本当、死ぬかと思いました…

 四人部屋は同室の人にかなり振り回されることになるので、大きな手術をする方は、個室をおすすめします('、3_ヽ)_

 こうして手術、辛い入院生活を終え、2016年2月には顔に入れた器具の除去手術もしました

 顔に入れたままでも害はない素材ですが、レントゲンなど撮った場合はバッチリ映りますし、除去される人の方が多いということで、アリスも除去しました

 このときは三日ほど入院で、前回の経験上、個室にしてもらいました。おかげで安らかに眠れましたよ…

 振り返ると、除去手術からは一年半以上たってるんですね

 アリスは現在も口腔外科、矯正歯科に通っています

 口腔外科では術後の神経の戻り方などを経過観察している感じです(手術のとき刺激した神経があり、今も顔の右唇の上、頬辺りまでに違和感あり。時間とともに違和感のある部位は小さくなっている気はするものの、唇を上げるなど、右側はぎこちない)

 矯正歯科では引き続き治療中ですね

 現在口にはこういう取り外しできる器具をつけています

 今は寝るときだけつけていますが、それでも充分鬱陶しいです(;´Д`)

 治療は最終段階まできています

 除去手術を終えて、骨も問題なくくっつき、あとは歯に「この位置がお前達の居場所だぞ~いいかー動くなよ~」と教えている感じです(´・ω・`) そろそろこの段階も終了すると思うんですが…早くスッキリしたいですねぇ…

 

 アリスは小さい頃歯医者さんに「矯正した方がいいよ」と言われていたそうなんですが、金銭的事情から、小さいときに矯正治療を受けられませんでした

矯正治療は自由診療なので、保険の補助が受けられず、ざっくり100万ほどかかる治療となるのですね…。うちはそのお金を捻出できる家庭ではなかった、と

 こうして放置しているうちに歯並びの悪さから顎に負担がかかり始め、そのまま何年と経過して、顎関節が限界に達し、口が開けづらいなどの症状が出てきた…と

 ここにハッキリ断言します

 矯正治療はしましょう!

 アリスのように『顎関節症』など病名がつけば保険適用で治療が受けられますが、その頃には歯や骨に異常が出ているでしょう。つまりその頃にはすでに手遅れの状態なのです。アリスのように手術することになるかもしれません…

 体は替えがありません

 生きている限り一生付き合っていくことになる自分の体です。労りましょう

 自然治癒する部位ならまだしも、顎関節のクッション材など、もう二度ともとに戻らないものもあります

 アリスはできるだけの処置をして『これ以上の悪化を防ぐ』ことはできていますが、すり減った顎のクッション材がもとに戻ることはありません

 たまに痛みはあるし、音も鳴るし、口はやはり開けづらい。こんな顎と一生付き合っていかなくてはならないんです…

 歯並びの悪さなどから「矯正した方がいいよ」と言われている方は、お財布事情などあると思いますが、今後の自分のために投資しておいて損はない、と言わせてもらいます(´・ω・`)

 虫歯と同じで、放置しておいても自然治癒することは絶対にありません

 自分の歯、顎の状態に心当たりのある方は、口腔外科や矯正歯科を受診することをおすすめします

 また、お子さんがいる方は、矯正治療、検討してあげてください

 将来的に親の遺伝のせいで子供が苦しむことになるので…それだけは勘弁してあげてください…(´・ω・`) と、遺伝のせいで苦しんだアリスはここにお願いします…。小さい頃からやっておけば子供の違和感や治療としてつける器具も少なくてすむので…

 全麻での手術はこれっきりにしたいものです…

 以上、長くなりましたが、『顎関節症で全麻の手術をした』アリスの体験談でした

 みなさん、自分の体、労ってあげましょう(´・ω・`)

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